先日ガソリン補助金打ち切りによりガソリン代が高騰する中、周辺よりも10円程度安価なコストコのガソスタが注目されています。
しかしコストコで給油するためには4,840円(25年1月時点)の年会費が必要です。
1部のサイトでは40L以上給油すると年会費分ペイできるといった記事があり、確かにガソリン代差額10円×40L≒4,000円と年会費相当にはなります。
しかし、実際には「年間走行距離」・「燃費」・「コストコまでの距離」など複数条件が絡み合い、条件によってどれくらい、どの状況でペイできる(元が取れる)もしくは更にお得になるのかが変わってくることがわかりました。
そう思う方に向けて、どのような条件なら年会費の元が取れるのかシチュエーション別に計算したのでご紹介します。
また、記事の最後に自動計算フォームも追加したので良ければご参考までにご利用ください。
計算式
今回用いた計算は↑です。
簡単に言葉で説明すると、年間走行距離に対してコストコで給油した費用と他所で給油した費用の差額から、コストコに行くまでによって発生するガソリン代を差し引いた額が年会費を超えていればペイすると判断します。
なんとなくコストコは遠くにあるイメージなので、「給油を目的にコストコに向かう」という条件として年間走行距離とは別に、コストコまでの往復距離で発生するガソリン代によりコストコで給油した場合のガソリン代差額を打ち消すように計算しています。やや厳しめの計算です。
すごくざっくりいうと、年間走行距離zが多いほど、コストコまでの距離yが小さいほど、燃費xが悪い(低い)ほどペイしやすいことがわかります。
それでは、条件別に色々計算してみましょう。
条件① 年会費をペイできる年間走行距離
先ほどの式から、年間走行距離zを導く式にするとこちら↓
年間走行距離z以外の各値は、ざっくりと一般的な値を入れてみましょう↓
上記の場合での、年会費をペイできる年間走行距離は
年間走行距離z[km]≧11,853[km]
となります。
月1,000km程度で、コストコまで片道5kmとまあ妥当な数字かなと思います。
条件② 年会費をペイできる燃費
次に年会費をペイできる燃費xを求めていきましょう。先ほどの式を変形してこちら↓
燃費x以外の各値は↓のように設定してみます。
その結果、年会費をガソリン代でペイできる燃費の条件は
燃費x≦12.65[km/L]
となります。
燃費が悪いほど年会費の元が取れるの??燃費悪い車の方が良いの?!??と不思議になりますが、燃費が悪い車ほど、上記条件の10,000kmを走行するために沢山給油する必要があり、その分コストコの安いガソリン単価による恩恵が大きくなるということです。
逆に燃費がめっちゃいいハイブリッド車などは、給油所要量が少ないので、安いガソリン単価による恩恵が小さくなります。
極論、リッター10,000kmのハイパー燃費なら、給油単価が10円安かったくらいで10,000km走るための給油量で年会費はペイできません。
あくまで「コストコの年会費をペイできるかどうか」の観点で燃費が悪い方が沢山給油する必要があるのでペイしやすくて良いという結果であり、当然HV車のように燃費が良い車の方が、年間のガソリン代支出は安いという点に留意してください。
条件③ 年会費をペイできるコストコまでの距離
最後に、年会費をペイすることができる、コストコまでの片道距離yを計算してみます。式はこちら↓
コストコまでの距離y以外の値はとりあえず↓のように設定します。
その結果、上記の条件で年会費をペイできるコストコまでの片道距離yは
コストコまでの片道距離y≦3.54[km]
となりました。
思ったより厳しい・・・
めっちゃ近所にコストコがないと、「給油のためだけにコストコに向かう」では現地に行くまでのガソリン代でマイナスになってしまいます。
自動計算フォーム
以上より、様々な条件でペイできるかどうか変わることがお分かりいただけたと思うので、簡単な計算フォームを作ってみました。
式は冒頭の物を使用しています。
入力結果が、4,840円よりも大きくなればペイできる試算です。
ご自分の条件に合わせて適宜入力ください。
「コストコには給油以外の目的でもいく」という場合では、コストコまでの距離yをゼロにして計算してみてください。
まとめ
以上よりコストコ年会費をペイできる各条件を色々計算してみました。
簡単にまとめると
②実際には変数が6つあり、各状況に応じて計算しないと正確な判断はできない
③給油のためだけにコストコに向かうのはよっぽど近くにないと厳しそう
それでは!
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