走行距離が伸びたり高年式だと、乗ったばかりの頃と比べてハンドルが重くなったり、轍や溝に簡単に取られることがよくあります。
タイヤやショックアブソーバなどの交換、アライメント調整などお金を掛ければ解消する方法はいくつか存在します。
そう悩まれる方に向けて、実際に私が17年落ち10万キロのY50フーガなどで実践した、ハンドルが重くなったり取られやすくなったりするのを解消した方法を紹介します。
具体的には以下の3つです。
②パワステフルード交換
③タイヤ空気圧充填
タイヤローテーション
費用:0円~(DIYなら)
つい最近に実感したのですが、タイヤローテーションをすることで、ハンドルが軽くなったり取られにくくなりました。
フロントタイヤは重心が乗ったりステアリング操作による影響などを受け、リアに比べて摩耗が早い傾向にあります。
そこでタイヤローテーションによりすり減ったフロントタイヤとまだそこまで摩耗していないリアタイヤを交換することで、ハンドル操作の不調を解消することが期待できます。
下の写真は実際に私のフーガで2年間タイヤローテをしなかったフロントとリアの比較です。
サイドの溝が明らかに外観が異なるのがわかります。
実際にサイド側の溝深さを測ってみると、フロント側は約3.5mm, リア側は5mmと約1.5mmもフロント側の方が摩耗していることがわかりました。
この状態からタイヤローテをした直後から、ハンドル操作がかなり快適になりました。
以上より、タイヤローテによりハンドル操作の不調解消が期待できます。
パワステフルード交換
費用:1000~3000円
パワステフルードを交換することで、ステアリング操作の不調を解消することができました。
お店に3000~5000円で依頼することもできますが、希釈方法により自分でも交換が可能です。
パワステフルードは無交換でも基本的には問題ないのですが、長期間・長距離乗っていると油は実際劣化していき、作動抵抗が大きくなります。
そこでパワステフルードを交換することで、抵抗を減らしてステアリング操作を快適にします。
ただ、実際タイヤローテ程の違いは感じられず、「あー多少軽くなったな」程度の変化でした。
17年落ち10万キロの車でそのようなインプレッションだったので、より新しく距離を踏んでいない車だとあまり体感できないかもしれません。
逆にもっと距離を踏んでいて古い車だとより交換による効果を体感できるとも考えられます。
パワステフルードの量をエンジンルーム内のリザーブタンクから確認することが出来るのですが、液位が規定値より低かったら漏れの可能性があります。
(エンジン冷却時にCOLD MIN以下、もしくはエンジン暖気時にHOT MIN以下になっていたら要注意)
漏れを修理しようとするとパワステギヤボックス交換などのかなりの高額修理が想定されますが、パワステフルード添加剤により漏れを止めることもできました。
使い方は簡単で、↑のパワステフルード添加剤を希釈方式で入れるか、かなり減っていたら直接添加します。
ステアリングが快調になる効果も期待できるので、修理の前にまずは入れてみるのもオススメです。
詳しい方法を以下記事で書いているので良かったらご覧ください。
タイヤの空気圧を規定値にする
費用:ゼロ円
定番ですが、タイヤの空気圧を規定値にするだけでステアリング操作の不調を解消できました。
空気圧が低いとその分走行抵抗が増大します。
4個のタイヤで不均一な空気圧だと低い側にハンドルが取られやすくなります。
つまり4個のタイヤが等しく規定の空気圧で充填することが重要です。
私は季節の変わり目や長距離を走る前などで点検しており、長期間空気圧を点検していなかった時などは結構効果を感じられました。
空気圧点検、補充はガソスタなどで無料で出来ますので、「最近ハンドルがよく取られるな・・・」と感じたら実施されることをオススメします。
それでもダメなら・・・
上記を行ってもハンドルが重かったり取られたりするのが解消出来ない場合は、多少の出費を覚悟して部品交換が必要になります。
タイヤ交換
溝がほとんど無い、年式が古いタイヤでは何をしても改善しない場合があります。
私の前の車がそうだったのですが、タイヤを交換するだけで一気にステアリング操作の不調が解消されました。
既に長い走行距離を走っていたり古い車であれば、タイヤ交換をオススメします。
ちなみにタイヤを買う場合はネット通販兼交換までしてくれる、オートウェイがオススメです。
↓の画像は実店舗とオートウェイのY50フーガの国産タイヤ単価比較です(2023年2月時点)。
4個の場合×4倍ですので、実店舗に比べて最大で\58,800安く購入できます。
そもそも実店舗では買えない種類のタイヤもたくさんありますので、私は最近はずっとオートウェイで購入しています。
ショックアブソーバ交換
ショックアブソーバが完全に抜けきっている場合、ショックを交換することでステアリング操作が極めて快適になります。
ショックは路面からの衝撃・変位を減衰しますが、ショックが抜ける=減衰できなくなると常にサスペンションの伸縮し続け、その影響をハンドルがモロに受けます。
実は今の私のフーガがまさにその状態でして、タイヤローテしてもまだ微妙にハンドルが取られるような感触がありますが、それはショック由来だと行きつけのお店から伺っています。
ショックアブソーバは8万キロ毎の交換が推奨されていますので、走行距離が伸びた車は交換したいところですが、部品だけで約30,000円、工賃で20,000円前後ですので少し躊躇うレベルかなと思います・・・
アライメント調整
アライメントが狂うとハンドルが取られやすくなりますので、アライメント調整をすることで解消します。
ただ、アライメント調整も高額ですので、タイヤやショックの交換が先か、アライメントの調整が先かはお店などに相談した方が良いと思います。
個人的にはショックが古ければ先にショックを交換してから、アライメント調整かなと思います。
まとめ
以上がなるべくお金を掛けない方法から、費用を掛けた場合のステアリング操作を快適にする方法でした。
改めてお金を掛けない解消方法をまとめると
②パワステフルード交換
③タイヤ空気圧点検
ハンドルが取られたり重かったりするのは、パワステだけでなくタイヤやショックなど様々な要因が考えられますので、ご自分のお車の状態を見ながら適切な処置方法を取っていただけると幸いです。
それでは、また!
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